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国民年金の後納って何だ?| 用語は適切に使いたいものです [政治っぽい話]

Yahoo!ニュースのサイドバーの「国内トピックス」というところに、次のようなリンクがありました。

「国民年金の後納期限を延長へ」

国民年金の後納なんていう用語は知らなかったので、何だろうと思い記事を調べてみることに。どうやら、国民年金の「追納」に関する変更を行うというニュースのようです。

国民年金の追納というのは、簡単に言うと、過去にさかのぼって年金の保険料を納付することを言います。現在の制度だと、2年と定められていて、それ以上さかのぼることは出来ません。2年1ヶ月前に納め忘れた分に関しては、もう納めることが出来ないわけです。

今回、それを延長して、もう少し長い期間さかのぼって納められるようにしようという検討がされているようです。まあ、これ自体は悪いことではないでしょう。

厳密なことを言うと、金融的な側面から考えると、期限どおりに納めずに追納した方が有利です。ですから、追納期間をあまり長く取るのは公平性の点から問題があるきもしますけどね。

後納制度というのは暫定的な制度の名称


ちなみに、国民年金の後納制度というのは、平成27年9月までの暫定措置としては存在するようです。ですから、記事の中で暫定措置としての後納という単語も使われていました。

ですが、恒久的な措置として、過去にさかのぼって納められる期間を長くするというのであれば、「追納期間の延長」と書くべきでしょう。まあ、細かい話だと思いますけどね。

多少でも年金制度について勉強したことがある人は、明らかに混乱するはずですから大事なことだと思います。

まあ、ニュースサイトのエディターにこのレベルを求めるのは酷なのかもしれません。でも、可能な限り用語は正確であってほしいものです。

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