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これは間抜け。パチンコ店の出店を妨害するために図書館を建てたら、たっぷりと損害賠償を支払う羽目になりそうな国分寺市 [日本経済]

国分寺市がパチンコ店との裁判に敗れ、市に約3億3400万円の賠償を払えと言う判決が出たそうです。まだ地裁の話なので今後どうなるかは分かりませけどね。

「違法な図書館設置で出店阻止」…市に賠償命令(読売新聞)

何でこんなことになったかというと、パチンコ店の出店を予定しているビルの近くに図書館の設置を予定したからです。2006年の話ですね。

この図書館の設置により、パチンコ店は出店を断念することになりました。風営法により、その場所での営業が出来なくなったからです。そして、この市の行動が、営業妨害にあたるという判断だったわけですね。

裁判の争点は、国分寺市がパチンコ店を排除するために図書館の分館を作ったかどうか、といったあたりがポイントだったようです。結局は営業を妨害目的で作られたと判断されたので、市側が負けた形になりました。

地方自治体の3億円って結構大きいんじゃない?



国分寺市というのは人口10万人台の比較的小さな市です。そこに3億円以上の賠償となると、ちょっとキツイ感じはしますね。住民1人当たり3,000円の負担になる計算です。

平成25年の国分寺市の予算を見てみると、一般会計の予算は約361億円でした。ということは、この敗訴が確定すれば、一般会計の1%程度は取られることになるわけです。意外と大きい額だと言って良さそうですね。

財政が傾くほどの大きな賠償額ではありませんが、3億円あれば何か具体的な施策が出来たでしょう。

最終的に裁判で負けるようなことになれば、間抜けな判断だったと言われても仕方が無さそうです。

心情的には国分寺市の行動は理解しますけどね



私個人としては、パチンコは好きではありません。ですから、それを阻止したいと思ったのは理解できなくはありません。でも、後出しで公共施設を作って出店を拒むと言うのは、ちょっと荒っぽい方法ですよね。

こんな荒っぽいことをする前に、何か出来なかったのでしょうか。例えば条例で、出店を制限する地域とか作っておけなかったのかなあ。

ウィキペディアを見る限り、「パチンコ店等規制条例」というのは存在するようですね。ただ、市町村単位で作っている所もあるようですが、実際に有効なのかどうかは判断が難しそうです。

そう考えると、市町村の判断でパチンコ店を締め出すのって、意外と難しいのかもしれません。

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