ムーディーズでソフトバンクを格下げ、ジャンクと認定

Ｓ＆Ｐに続き、ムーディーズでもソフトバンクの格付けが下がったそうです。これは、アメリカのスプリントと言う企業を買収したためで、この会社の財務状況はあまりよくないようですね。

■ ソフトバンクをジャンク級に格下げ－ムーディーズ（Bloomberg）

今回の格下げでＢａ１となりました。Ｂａ１以下は投機的とされる水準ですから、安定的な運用を目指す投資家ならポートフォリオから外すケースもありそうです。

格付け機関に関しては、存在意義を疑う人も多くは在りません。色々なしがらみがあり、客観的な評価ができないのではないかと言う人もいます。サブプライム問題で、関連する商品に高い格付けを与えていたなんて指摘もありましたよね。

しかし、今回の格下げには、異論を挟むのは難しいのではないでしょうか。分かりやすく財務状態を悪化させる要因になる買収だったみたいですからね。

なんにしても、この格下げで、償還までの期間が長い債券が買いにくくなったのは間違いないでしょう。ソフトバンクは最近、個人向け社債に力を入れているようです。格下げされても、個人投資家向けなら買う人も多いだろうという思惑でもあるのかなあ。

なんにしても、比較的コストがかかる個人向け社債の大量発行は、それなりに意図がある行為なのでしょうね。