日本から韓国への直接投資が大幅減| 前年同期比の半分以下というのは相当大きな数字ですね

ロイターによると日本から韓国への直接投資が、前年同期比で半分以下に減ったのだそうです。ちなみに、2013年の第２四半期の統計ですね。

韓国の産業通商資源省という所の発表なので、ある程度信頼して良い調査だと思います。

■ 韓国への第2四半期海外直接投資、日本からは大幅減（ロイター）

事実関係をもう少し正確に書くと、１年前に17億1800万ドルだったのが７億5600万ドルになったのだそうです。実は半分以下という表現でも、多少気を使った書き方なのがわかります。

ちなみに、韓国産業通商資源省は、2012年が高水準だったことや、量的緩和の結果円高になったことが直接投資の減少の理由と考えているようです。まあ、そういう側面もあるのかもしれませんね。

でも、理由はそれだけではないでしょう。端的に言って、韓国への投資は、カントリーリスクが高いと考えている企業が増えているのではないでしょうか。明らかに、日韓関係は急速に冷え込みましたからね。

さすがに、四半期ベースで半分以下というのは、円高だけで説明するのはちょっと無理があるんですよね。ジェトロの統計を見えると、過去４年で約４倍くらいに韓国への直接投資は増えています。それが、四半期ベースとは言え、突然半減ですからね。

さらに言うと、日本が量的緩和を進めたということは、日本国内でお金が余っていると言うことです。そのお金が韓国への直接投資に向かったって良いはずですよね。つまり、円安と相殺する増加要因もあるわけです。それでも、半分になったと言うことです。

ちなみに個人的には、韓国への直接投資は今後しばらく低迷するのではないかと思っています。日韓関係が良くないことに加え、韓国の裁判所（高裁だったかな）で日韓基本条約を無視するような、とんでもない判決が出ましたからね。

国際ルールが通じない国に投資を増やすのは、なかなか難しいことでしょう。韓国自ら日本を拒絶しているようにしか見えません。

もちろん、急速に日韓関係が改善する可能性だって、無くはないと思いますけどね。確率的なことを考えれば、そうならない方が蓋然性が大きそうです。