消費税増税をしたがる人の心理がわからん。ドMなのか?| あとYahoo!ニュースBusiness はこの記事をトップに持ってきて大丈夫? [日本経済]
Yahoo!ニュースのBusiness 版を見ていたら、次のようなタイトルの記事を見つけました。
■ 消費税増税をいつ決定するのか?今でしょ!
どうやら小笠原さんという方が個人で書いた記事のようです。
本題に無関係ですけど、このタイトル、すべってますよね。手垢が付いてきたギャグを、完全に飽きられたこのタイミグで使うなんて。間違いなく、ユニークだと思われたいオッサンの感覚でしょう。ユニーク。
まあ、それはそうとして、この記事は記事自体としてもちょっと問題アリかなあと感じました。ちゃんと経済がわかって書いているのか、疑問な点があったのです。
経済記事に関しては、あまり事情を良く知らない人が、雰囲気だけで書いたようなものを良く見かけます。ですから、そういう記事が紛れ込むのは、まあ良いと思うんですけどね。Yahoo!のトップニュースですから、ちょっと心配になってしまいます。
色々突っ込みどころがあるのですが、気になったところをピックアップして2つ3つご紹介しましょう。
この部分を読むだけでも、財政の素人臭いんですよね。いや、私も素人ですが、ちょっと勉強すればこんなこと思わないと思うのです。「ド」がつくほどの素人かも。
何が問題かというと、国債が悪だという発想です。国債を借りること自体は、悪いことでも何でもありません。他の先進国を見て、国債の発行無しで財政を運営しているところはありませんから。
借金として発散しなければ良いわけで、それなりの安定的な経済成長があれば、多少の発行は全く問題が無いのです。
この方は現状判断DIが改善したからすぐに増税を、と言っているわけです。でも、この考えは、完全に間違っているんですよね。
現政権の経済政策の肝は、目先の景気を良くすることではありません。安定したインフレ政策です。その実現が最優先課題なら、目先の経済指標が多少良くなったからと言って簡単に増税なんてできません。
目先の景気を浴するためだけに、日銀に異次元緩和なんてことをやらせたのだとすれば、完全にお笑いでしょう。
もう一言言うと、現状判断DIが回復したから不況じゃないというのは、ちょっと稚拙ですよね。あくまでたった一つの経済指標です。しかも一回プラスになったらOKというのも相当短絡的です。
最後にもう一つ引用しておきましょう。
この方の試算だと、消費税が増えても10兆円ほどの税収増にしかならないそうです。結局、現在の国債発行状況からすると、焼け石に水だと考えているようですね。
ということは、消費税増税は決定的な処方箋ではないことになります。決定的な処方箋でないことを優先してやる理由って何なのでしょうか?問題は解決されないわけですよね。
論理矛盾だよね。こんなの。
少なくとも、日本政府はもう少し大きい始点で考えているはずです。消費税云々は手段の一つに過ぎません。もう少し勉強してから書いて欲しいものです。
それにしても、増税が好きな人って、何でそんなに増税したいのでしょうか。根本的な解決にならないとわかっているのに。Mなのかなあ。
この方、かなりの自信家のようです。要所要所で断定的な強い表現を使っています。
「とても無理だと思います。」
「このことを誰が否定できるのか?!」
「このチャンスを逃して何時やればいいというのか?!」
その割には中身が無いんだよなあ。偉そうなことを書くのなら、もう少し勉強して欲しいですね。しかも公のメディアで。
あと、Yahoo!ニュースのエディターの人にはもう少し頑張ってもらいたいな。個人の記事をトップに持ってくるのはかまいませんが、ここまで中身がスッカスカだとね。誤解をする読者もいるでしょうし。
別に増税賛成の記事でも良いんですよ。傾聴に値する合理的な議論がされているのなら。
■ 消費税増税をいつ決定するのか?今でしょ!
どうやら小笠原さんという方が個人で書いた記事のようです。
本題に無関係ですけど、このタイトル、すべってますよね。手垢が付いてきたギャグを、完全に飽きられたこのタイミグで使うなんて。間違いなく、ユニークだと思われたいオッサンの感覚でしょう。ユニーク。
まあ、それはそうとして、この記事は記事自体としてもちょっと問題アリかなあと感じました。ちゃんと経済がわかって書いているのか、疑問な点があったのです。
経済記事に関しては、あまり事情を良く知らない人が、雰囲気だけで書いたようなものを良く見かけます。ですから、そういう記事が紛れ込むのは、まあ良いと思うんですけどね。Yahoo!のトップニュースですから、ちょっと心配になってしまいます。
色々突っ込みどころがあるのですが、気になったところをピックアップして2つ3つご紹介しましょう。
国債を借りるのが悪いという発想
ついでに言えば、かつて税収が大きく増えたバブルの時代であっても、それでも年間6~7兆円規模の国債を発行していた訳ですから、幾ら税収が増えても、国債を全く発行しないで済むようなことなど増税なしでは考えられないのです。
この部分を読むだけでも、財政の素人臭いんですよね。いや、私も素人ですが、ちょっと勉強すればこんなこと思わないと思うのです。「ド」がつくほどの素人かも。
何が問題かというと、国債が悪だという発想です。国債を借りること自体は、悪いことでも何でもありません。他の先進国を見て、国債の発行無しで財政を運営しているところはありませんから。
借金として発散しなければ良いわけで、それなりの安定的な経済成長があれば、多少の発行は全く問題が無いのです。
現状判断DIがプラスならOKなのか?
しかし、今はそれほど不況のときとは思えないのです。グラフをご覧ください。 景気ウォッチャー調査の結果判明した景気の現状判断DIの推移を示したものなのです。現在、水準を示す赤い線が50のライン上にありますが、このようなことは滅多に起きることではないのです。
この方は現状判断DIが改善したからすぐに増税を、と言っているわけです。でも、この考えは、完全に間違っているんですよね。
現政権の経済政策の肝は、目先の景気を良くすることではありません。安定したインフレ政策です。その実現が最優先課題なら、目先の経済指標が多少良くなったからと言って簡単に増税なんてできません。
目先の景気を浴するためだけに、日銀に異次元緩和なんてことをやらせたのだとすれば、完全にお笑いでしょう。
もう一言言うと、現状判断DIが回復したから不況じゃないというのは、ちょっと稚拙ですよね。あくまでたった一つの経済指標です。しかも一回プラスになったらOKというのも相当短絡的です。
増税しても財政再建にほとんど効果が無いのになぜそれを最優先にやるの?
何故かと言えば、消費税率を1%引き上げることによって2兆円ほど税収が増える(消費が落ち込まない前提で)と言われていますが、仮に消費税が10%になれば、差し引き5%ポイント引き上げられるので、金額に直すと10兆円の税収増になりますが、その一方で、最近の税収不足の大きさがどのくらいかと言えば‥この10年間ほどをみれば、27兆円~52兆円の範囲にあり、従って、仮に10兆円ほど税収が増えたとしても、プライマリーバランスが黒字化するなんてどう考えても想像できないからです。
最後にもう一つ引用しておきましょう。
この方の試算だと、消費税が増えても10兆円ほどの税収増にしかならないそうです。結局、現在の国債発行状況からすると、焼け石に水だと考えているようですね。
ということは、消費税増税は決定的な処方箋ではないことになります。決定的な処方箋でないことを優先してやる理由って何なのでしょうか?問題は解決されないわけですよね。
論理矛盾だよね。こんなの。
少なくとも、日本政府はもう少し大きい始点で考えているはずです。消費税云々は手段の一つに過ぎません。もう少し勉強してから書いて欲しいものです。
それにしても、増税が好きな人って、何でそんなに増税したいのでしょうか。根本的な解決にならないとわかっているのに。Mなのかなあ。
威勢が良いことを書きたいなら、もっと勉強しましょうね
この方、かなりの自信家のようです。要所要所で断定的な強い表現を使っています。
「とても無理だと思います。」
「このことを誰が否定できるのか?!」
「このチャンスを逃して何時やればいいというのか?!」
その割には中身が無いんだよなあ。偉そうなことを書くのなら、もう少し勉強して欲しいですね。しかも公のメディアで。
あと、Yahoo!ニュースのエディターの人にはもう少し頑張ってもらいたいな。個人の記事をトップに持ってくるのはかまいませんが、ここまで中身がスッカスカだとね。誤解をする読者もいるでしょうし。
別に増税賛成の記事でも良いんですよ。傾聴に値する合理的な議論がされているのなら。
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