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IMF:アベノミクスは世界経済のリスク?| 朝日新聞の印象操作はこんな感じでされるんだね [日本経済]

昨夜(というか今朝)、アベノミクスが世界経済のリスクになるというIMF の見通しに関する朝日新聞の記事を紹介しました。もう少し色々調べてみた所、詳しい文脈がわかってきました。

具体的には、ロイターの次の記事です。

IMF、2013・14年の世界成長見通し引き下げ 新興国の減速響く
この記事によると、アベノミクスに関しては、次のように発言されたようです。

IMFは日本について、大規模な金融緩和が信頼感や民間需要を下支えしているとして、13年の成長率予想を1.6%から2%に引き上げた。14年は1.2%と予想した。同時に、日本が構造改革を実現できなかった場合、投資家の信認が失墜する恐れがあるとし、安倍晋三首相が掲げる経済政策「アベノミクス」は世界経済へのリスクになり得ると指摘した。(ロイターの記事より)


ロイターの記事だと、構造改革を怠った場合という注釈がついて、リスクになりうるとしているわけですね。

昨日紹介した、朝日新聞の記事も該当部分を抜粋しておきましょう。

ブランシャール氏は同日の会見で、世界経済の新たな懸念材料として「中国の金融システム不安や成長の鈍化」「アベノミクス」「米国の量的緩和の縮小による世界金融の不安定化」の順で、言及した。(朝日新聞デジタルの記事より)


朝日新聞の記事を読むと、アベノミクス自体が世界経済に対するリスクだと読めます。しかも大きなトラブルを抱えている中国と並列に扱われているような印象です。

率直に言って2つの記事では、大分ニュアンスが違います。それとも、これらの発言は、IMF の違う別々の発言だったのでしょうか。こんなタイミングよく、違う人が言及するとも思いませんけどね。

これを読んで、朝日新聞の引用の仕方に特別の意図を感じる人は私だけではないでしょう。率直に言って、都合良いように切り貼りしている感じがするのです。

朝日新聞の引用の仕方がアウトだとは思いません。引用のルールは守れているのでしょう。それに、もともと新聞に中立性なんて必要ありませんからね。

ただ、こういった記事には何らかのバイアスがかかっていると思って読んだ方が良いという教訓にはなりそうですね。まあ、朝日新聞に限った話ではないですけどね。

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