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マスコミ経済報道の嘘には気をつけようね| 世論誘導のがミエミエ

朝日新聞デジタルで「(波聞風問)増税先送り論 子どもたちに何と言う? 原真人」という記事が書かれていました。これを見ていると、メディアの世論誘導の手口を垣間見ることができます。注意喚起のために、ご紹介します。

ちなみに、この記事は有料記事なのだそうです。ただ、該当箇所は無料部分に書かれているので、興味があったらチェックしてみてください。

何でこんな嘘を平気で書くのだろうか?


個人的に特に違和感があるのは、次の2箇所です。本当は他にもあるのですけどね。あまり多いと分かりにくくなるので、今回は少数に絞っておきます。
来年4月に8%、再来年10月に10%への税率引き上げは決定ずみ。

今のままの財政でずっと続けられるわけがないことは誰しも知っている。

この2箇所の記述がおかしいことが分かりますか。2つめなんて明らかに嘘なんですよね。

まず、消費税の引き上げについてですが、決定済みというのは言いすぎです。なぜかというと、引き上げ法案には景気が悪ければやめても良いよという規定があるのです。

具体的には、次のような規定です。
経済状況等を総合的に勘案した上で、その施行の停止を含め所要の措置を講ずる。

こういう規定があるのに、決定済みだからやるべきだでは横暴過ぎるでしょう。見直し規定なんてつける意味がなくなってしまいますからね。

2つめの、このままだと財政が行き詰まる云々という見解も明らかに嘘です。だって、専門家の中には経済成長ができれば増税は不要と言っている人も多いですから。「誰しも知っている」なんてことは無いのです。

一つ目の増税が決定済みという部分に関しては、こういうふうに記述することが理解できないわけではありません。一応、既に法案が通っていますからね。決定済みは言いすぎですけど。

ただ、百歩譲って1つめの部分を認めたとしても、この2つ目の部分は滅茶苦茶ですよね。経済畑の新聞記者が、増税無しで財政再建できるという意見を知らないはずは無いからです。勝手に決めるなって話です。

嘘でも断定してしまうと説得力が生まれる


今回のような例は、人を説得する時に頻繁に用いられるテクニックのようです。あやふやなことでも、言い切ってしまうことで説得力が生まれるようなのです。

酷い場合だと、明らかな嘘でも断定してしまうことで本当だと思い込ませることができるようです。事実関係に詳しくない人なら、騙されてしまいますよね。今回の「今のままの財政でずっと続けられるわけがないことは誰しも知っている」なんて言い方は、知識が無い人は簡単に騙されてしまうでしょう。

ちなみに、断定する上に「誰もが知っている常識」というニュアンスを加えると、説得力が増すようです。今回の記事なんて、明示的に書かれていますよね。「誰しも知っている」なんて言葉を入れることで、議論する必要すらない常識だと思わせることができるわけです。事実は全く違うのに。

例えばこんなふうに使います


ところで、こういった手法って、2ちゃんねるを見ていると良く出てきます。何でもかんでも断定して、自分に有利な方向に誘導しようとするのです。

つまり、朝日新聞は2ちゃんねると同レベルなのです。まあ、こんなこと誰でも知っていることですけど。

と、こんなふうに使うわけです。朝日新聞は日本を代表する新聞らしいので、本当に2ちゃんねると同じでないことを期待します。

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