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生保は日本国債を買い続けると言うことか?| 外国債券の比率が少し増える可能性もあるのかなあ [生命保険・損害保険]

生保協会の会長が会見で、「生保各社は外債投資を大幅に増やすことは考えていないと思う」と語ったようです。

生保各社、外債投資の大幅増は考えていない=生保協会長(ロイター)

今年四月に長期金利が大幅に下がる局面がありました。日銀が異次元緩和と呼ばれる量的緩和を発表した時期ですね。

その時期には、運用益を確保するために、外債投資の比率を増やす検討が必要でした。しかし、金利が元の水準に戻り、外債の比率を増やさなくても大丈夫になったと言うことのようです。

まあ可能であるのなら、日本の国内債券で運用した方が、為替リスクを取らない分だけ低リスクです。生命保険会社がそういう選択をするのは妥当な所でしょう。

ちなみに、記事の中では、マーケットの見方はちょっと違うという指摘もされています。
今年4月に日銀が大幅な金融緩和で国債の大半を買い取る方針を打ち出して以来、マーケットでは生保など日本の機関投資家が他の金融商品を求め、外債投資のアロケーションを増やすのではないかとの観測が広がっている。

必ずしもマーケットの見方と食い違うわけでもない


生保協会の会長の発言と、マーケットの予想は少し違うのでしょうか?個人的には、必ずしもそうとは言えないと思っています。

生保協会の会長は「大幅に増やすことは無い」という言い方をしています。ということは、小幅になら増やす可能性もあるということですよ。

そういうことなら、マーケットの予想と必ずしも矛盾しないことにはなりますから。

生保は必要以上に運用で儲ける必要は無い


なんにしても、生保会社というのは、運用で必要以上に儲ける必要は無いんですよね。予定利率として定めていた部分をクリアすれば、保険事業としては全く問題がありません。

さらに言うと、予定死亡率の部分で余裕を見てあるので、予定利率を多少下回るような運用をしても大丈夫なのです。自社の利益は、別口で確保されていますしね。

そう考えると、リスクの小さい日本国債で運用が出来るのなら、そちらを選ぶのは自然なことではあります。まあ、リスクを取った危なっかしい運用で、万が一倒産でもされたら、契約者の方もたまりませんしね。

ということで、生保協会会長の発言は理解できる妥当なものだとは思います。

でも、だったら貯蓄は生保でする必要は小さいよね


ところで、国債中心で運用するということなら、生保で貯蓄をする必要性は大きくないはずですよね。自分で国債を買えば済んでしまう話です。

特に、一時払いの保険を買うくらいなら、超長期の国債で運用した方が有利かも知れませんよ。実際計算してみましたが、手数料がかからない分だけ国債を買った方が有利でした。

超長期の国債なんて、個人の運用としてはとても勧められるものではありません。それでも、生保で貯蓄をするよりはマシということですね。

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