日本維新の会って橋下代表を降ろして党として存続できるのかなあ

読売新聞に、各党の参院選の勝敗ラインに関する記事が載っていました。

■ 責任論回避で？野党のあいまいな目標議席（読売新聞）

率直に言って、色々と突っ込みどころがある記事です。記事の内容にというよりも、各党の執行部の無責任な感じに対してですけどね。自己防衛しか考えていない人たちも多いようです。

日本維新の会は存続できるのか？

個人的に気になったのは日本維新の会についての記述です。

　日本維新の会の橋下共同代表も目標は明確にしていないが、読売新聞などのインタビューでは「４でも５でも勝ちにはならない」と述べた。若手議員の中には「５議席以下なら責任論に発展しかねない」と受け止める向きもある。

確かに、獲得議席が少なかったら、間違いなく橋下代表の責任でしょう。参院選前に余計なトラブルを起こして、支持を減らしているのは間違いありません。

でも、かといって、彼を代表からおろしてしまう事など出来るのでしょうか？率直に言って、維新の会の求心力は、橋下代表一人ですよね。みんな彼の名前を頼って集まっているという印象ですから。となると、橋下代表が代表を降りた維新の回に、求心力なんて残るのでしょうか。

石原慎太郎が単独で代表を務めることも考えられますけど、今の彼ではちょっと弱いですよね。そもそも年齢的に、機動力に欠ける感じですからね。

さらに言うと、石原・橋下にはかなりの考え方の違いがあります。ですから折衷案として、共同代表なんて不透明な制度を選んでいるのです。ということは、石原慎太郎が単独のトップになった場合、もともとの維新の人たちは納得できないでしょう。

このままいくと、選挙後の分裂なんて可能性も考えられそうですね。というか、個人的には分裂するものだと思っています。

橋下代表を副代表に降格みたいなことをして、党幹部としては残して求心力を保とうとするとか？まあ、考えられそうな方法はその程度でしょうか。

民主党はどれだけ負けるか予想もできないんだね

もう一つ興味深いのが、民主党の海江田代表の発言です。

民主党の海江田代表は党の目標は「１議席でも多くとることに尽きる」と語るだけだ。

明確に目標議席を言わないのは、責任回避のためというのもあるでしょう。言質を取られると、負けた時に良いわけが出来ませんから。でも、それ以上に、どれだけ負けるのか想像もできなくて、数字が出せないような気もします。あるいは、現実的な数字を言うと、目標が低すぎて士気が下がるとかね。

さすがに一桁というのは考え難いでしょうが、20議席を割る可能性は否定できません。22議席で改選議席の半分ですから、半数以下その可能性も十分にあるということでしょう。

まあ、海江田代表に関しては、既に辞める気なんだと思いますけどね。民主党が本気で勝つつもりなら、都議選の後に代表を替えていたでしょう。あれだけ惨敗していたのですから。

それでも続投したということは、２つの選挙の責任を一緒に取らせる気でいるとした考えられません。短期間に二人も代表が変わったら、人がいなくなってしまいますからね。

でも、次の代表って誰がなるのでしょうかねえ。もともと、頭数の割にはリーダーシップが取れる人が少ない党という印象でしたけど。

それ以上に、民主党って存続できるのかなあ。外国に行って問題発言連発する元代表とか、公認を外れた候補を応援する元代表とか、問題山積ですよね。そういえば、元代表が応援演説に行こうとしたら、断られたなんて話もありました。

よっぽどの人物でなければ、こんな状態でまとめていくことなんてできないでしょう。でも、そんな人いる？

選挙が終わったタイミングで、一回追い出されたあの人が戻ってくるなんて事でもあるのかなあ。なんにしてもジリ貧にしか見えないんですよね。