マンション販売が好調| でも皆が買う時に買うのは間違った選択かもよ

最近、マンション販売が好調なのだそうです。首都圏のマンション販売が５割り増しなんていう記事すら書かれているようですね。

■ 首都圏マンション売れ行き5割増　即売の「瞬間蒸発物件」も（週刊ポスト2013年7月19・26日号）

参考：

■ これからマンションに投資するなら、1LDKとか1DKが良いのかな？
■ 中古マンションは築15年目を狙え！

マンションが売れる条件は揃っているようだ

今売れている理由は明らかです。間違いなく次の２つがマンション販売が好調な理由でしょう。

1.消費税率が上がる確率が高いと思っている人が多い
2.住宅ローン金利が上昇する確率が高まったと思っている人が増えた

この２つの理由から、買い時は今しかないと思っているわけです。というか、急いで買わないと負担が増えて大変なことになると思っているという方が正確かもしれません。

もう一つ付け加えると、アベノミクスの影響で、不動産価格の上昇があるかもしれないと思っている人もいるかもしれませんね。まあ、これだけの理由が揃えば、今のうちに買っておきたいと考える人が増えても不思議はありません。

売れるときには値段を上げるのが商売の基本ですからね

ただ、今本当に買いどきかというと、ちょっとわからない部分もあります。なぜかというと、不動産業者が、マンションの販売価格を上げている可能性も考えられるからです。

マンションというのは、作ろうと思ってすぐに建つものでもありません。高層のものなら、年単位の期間が必要でしょう。低層のものでも、計画段階から考えたら、半年とか１年くらいはかかりますよね。

ですから、需要が高まっているからと言って、簡単に供給を増やすことはできないのです。売る側としては、今ある在庫の中で商売をするしかありません。

需要が増えて供給がそのままなら、当然価格は上がります。つまり、マンション販売価格は既に高くなっている可能性もあるわけですね。

実際、既にマンション価格が上昇基調だという報道すらあるようです。

■ マンション価格、全国的に上昇傾向| 首都圏では即日完売するマンションも（マネージン）

そうであれば、これから慌てて購入を検討するとしたら、高値で物件をつかまされる可能性だって大きいわけです。株などと同じで、みんなが注目した時には、既にある程度の高値になっているということですね。

慌てないことが大事でしょう

もちろん、今後更に不動産価格が上昇して、あの時買っておいてよかったという風に思うかもしれません。将来のことを完全に予想するのは不可能ですからね。

少なくともいえるのは、今が買い時だと断言するのは難しいということです。周りが焦っているからと言って、慌てて買うという選択だけは止めましょう。

時間に余裕を持って、じっくり検討することが大事です。そうすれば、少なくとも、大失敗は防げます。